英語が苦手な理由

本記事では英語をどうやってスラスラ読めるようになるか色々考えた事について書く。

 

英語は重要である。例え仕事で使わなくとも、GoogleAmazonのサービスは英語が第一であり、将来的に高齢化によりマーケットが小さくなれば、日本語が使えなくなる可能性も十分にある。

 

研究という仕事をやっていると、(人によるとは思うけど)その多くは英語での読み書きである。最近は環境の変化もあり、聞くことと話すことも少し増えた。大学生の頃よりは大分マシにはなっているが、やはり日本語のようにはならない。その理由としては2つあると思っている。1つめは語彙力、もう2つは語順である。最近まで、前者が主な理由だと思っていたのだが、実は後者なのではないかという思いが最近強まっている。

ちなみに、前者と思った理由は、英語論文については辞書を使わなくとも読めるのに対し、TOEICが全く読めなかったからである、リフリッジレーターってなんて研究じゃつかわないし・・・。で、ちょっとだけ単語を勉強したらTOEICが割とスラッとできるようになったからである。

ところが、最近実は語順なのではないかと思い始めた。google翻訳が高性能になったので、たまに英語の理解に自信がないときに、試しに英文を日本語に訳してみたらとても読みやすい。一度英語で読んだ後なので単語の意味は既に分かっているはずなのに、日本語のほうが頭にスラッと入ってくる。個人的には英語をわざわざ日本語に訳していない(つもり)だけれど、何故だろう。そこそこは読めているつもりだったけれど、実は読めてないのではないか。そこが実は英語上達の壁だったりするのではないだろうか。

というわけで、語順が原因なのではないかと考えてみる。

最もシンプルな確認方法としては、一方の語順をもう一方に合わせることである。そこで、英語の語順で日本語を書いてみて、とりあえず読みやすいか考えてみることにする。なお、英語を日本語の語順にしないのは、英語の語順で読み辛い事を確認したいわけなので、その語順で読んだほうが確実だろうと思ったからである。

 

さて、適当に拾ってきた記事をコピペする。で、読むのにかかった時間を測ってみる。

 

"Google's online translation service, Google Translate, will soon be using a new algorithm that is entirely based on deep learning, the company announced on 27 September. The algorithm, which is also described in a paper posted to the preprint server arXiv, is the first widely-available computer system for translating languages that relies on the increasingly popular AI technique. Compared to the firm's existing service, the algorithm reduces errors by around 60%, Google computer scientists say."

 

全く難しくない文章だけど、関係詞も入っているので日本語の語順とは明らかに異なる良さげな題材。これを何秒で読めるか測る・・・大体20秒。日本語に翻訳してみる。

 

「グーグルのオンライン翻訳サービスであるグーグル翻訳は間もなくディープラーニングをベースとした新しいアルゴリズムを使う予定である、と同社は9月27日に発表した。プレプリントサーバ(arXiv)に投稿された論文に書かれたそのアルゴリズムは、ますます普及しつつある人工知能技術を用いた初めて広く利用可能な言語翻訳システムである。既存のサービスと比較して、そのアルゴリズムはエラー率を約60%削減できると、グーグルの計算機科学者は述べている。」

 

内容を知ってしまった後だけれど、これを日本語で読んでみる。・・・6秒、英語より圧倒的に速い。さて、日本語を英語の語順に変換する。

 

「グーグルのオンライン翻訳サービス(グーグル翻訳)、は間もなく使う予定だ、新しいアルゴリズムを、それは全てベースとする、ディープラーニングを、と同社は発表した、27日9月に。そのアルゴリズム、それは述べられた、論文で、それは投稿された、プレプリントサーバーのarXivに、は初めて広く使えるコンピュータシステム、それは翻訳する、言語を、それは関連する、ますます広まっている人工知能技術に。比べて、従来のサービスと、その手法は削減する、エラーを、約60%、とグーグルの計算機科学者は述べている。」

 

読み辛い・・・20秒、そして英語の場合となんと大体同じ。ちなみに他の人が何秒くらいで読めるか気になる・・・。

 

当然、変な日本語への慣れの問題もあるけれど、英文を読んだときの、なんとなく頭に入ってこない、最初何を言っていたんだっけ、的な読み辛さを感じた。特に、「は初めて広く使える」のときに、何がだっけ?、となったが、これは英語を読んでいても、個人的に良く起きるなという感じだ。

ということで、英語がスラッと頭に入ってこないのは、ひとまず語順な気がしており、語順を英語にすると、確かに英語の読み辛さと同じ感覚だった。

どうやって直せばよいだろう。よく言われるのは英語を読む時に語順を入れ替えない、であるが、そもそも僕は英語を読む時に語順を変換していないつもりである。実は、単なる「つもり」であって、実は語順を入れ替えていたのだろうか。そうではないと考える。後出しっぽい結果になってしまうが、先程の最後の実験において、語順の異なる日本語を読んだときも、正しい語順に変換せずとも一応読むことはできていた。つまり、語順が異なった場合においても直接読むことはできるが、語順が違うと内容が頭に入ってこないという事になる。というわけで、「英語の語順を入れ替えず、そのまま読みましょう」というだけでは、おそらく足りないのだろう。

 

でもどうすればいいか分からない・・・。スピーキングで長文を喋れるように練習すればいいんじゃないのかね(適当)。